Interview

「魂は細部に宿る。」
小さなことにこだわれる人物が、
大きな仕事を成功に導ける。

M.K

不動産統括部 / 2015年入社 /
政治経済学科卒業

  • 不動産部門
  • 2010年代入社
  • 中途入社

外資系の不動産会社や日系不動産ファンドなど複数の会社を経験したのちに、新しくチャレンジできるフィールドを求めてヒューリックへ転職。入社後は開発事業第一部に配属し、その後不動産統括部に異動となるが、一貫して不動産の売却業務や自社保有物件の運用業務(アセットマネジメント業務)に携わっている。

※所属部署・役職・内容は取材当時のものです。

Careerこれまでのキャリア

入社1年目〜

不動産の売却業務や、管理・運用といった幅広い業務に従事する。

同業他社から見ても、
ヒューリックは
「異色の存在」だった。

私が新卒で社会人になったのは、2001年。当時ITバブルが崩壊した直後で、世界的に不景気だった時代でした。とりわけ不動産業界への影響は大きく、不動産会社を目指して就職活動をしていること自体、非常に珍しがられることも多かったことをよく覚えています。
外資系の不動産会社や日系の不動産ファンドなど複数社を経験し、20年以上不動産業界に身を置いてきましたが、昔からヒューリックは「異色の会社」という印象がありましたね。

一般的な不動産デベロッパーとは違い、分譲マンションはやらないなど事業領域は絞っている。それでいて大手財閥系の不動産企業に追随するほどの成長を誇っている。
「安定と挑戦」という背反した概念を両立させていて、「事業領域」と「規模」で序列が決まる不動産デベロッパー業界において、独自のポジショニングを目指す非常に面白い会社だなと思っていました。
そして2015年にヒューリックへ転職。不動産業界である程度キャリアを積んだ時期でもあり、ユニークな場所で新しいチャレンジをしてみたいという気持ちがふつふつと湧いていたタイミングでもありました。

泥臭くても、地道にコツコツと。
そうすれば、大きな成功に繋がる。

これまで担当した仕事の中でも、非常に印象に残っている案件があります。
それは、ある区分所有ビルのリニューアル案件。リニューアルの一環として10名以上いる個人の所有者、さらには地方自治体など多様な属性の方々全員から承認を得て管理規約を修正する必要があったのですが、それが非常に難しかった。法人ではなく、個人の方々と折衝するのは、私にとって初めての挑戦だったためです。

これまで培ってきた経験と違い、個人の方の場合、極論ですが「あなたのことがよくわからないから(気に入らないから)話は聞かない」と関係や感情的な部分で拒否することも出来てしまいます。そのため、まずは関係を構築するプロセスに多くの時間を注ぎました。
こちらの要望を聞いてもらう打ち合わせと同じくらい、一緒にお茶を飲んで談笑する時間を大切にする。「ちょっと近くまで来たので」と言って顔を見せる。それを繰り返すことで、自然と「で、結局Kさんはどうしたいんだったっけ?」と、興味を持ってもらえるようになりました。
そうして一人、また一人と応援してくれる人を増やし、一緒になって地方自治体も説得することに成功。半年以上かけてなんとか管理規約の修正にご協力いただけることになりました。修正決議がなされた管理組合終了後、「ありがとう。よくやってくれたね。」と感謝してくださる方もいらっしゃいましたので、修正できて本当に良かったと感じました。
振り返ってみれば、泥臭いことの連続だったと思います。でも、スポーツやダンスでも上達するには、地道な筋トレや柔軟体操が必要なように、仕事においても大きなことを実現させるためには小さなことをコツコツと継続することが重要なんだということを、改めて気付かされた案件だったと思います。

不動産デベロッパーに重要な
99を100にする力。

「魂は細部に宿る」これは私が仕事をする上で意識している、哲学のようなものです。
例えば、資料を作成する際はフォントや改行の位置を揃える。そういった微細な部分にまでこだわった資料の方が、内容面でもミスが少ないように思いますし、ひいては仕事をやりぬく力との相関性も高いように感じています。
どんな業界でもそうかもしれませんが、勢いや要領の良さだけでは乗り越えられない壁に直面することが多くあります。いわば「99を100にする仕事」とでも言うのでしょうか。
例えば、交渉をする上で最後まで自分の意思を通せるか。逆にいえばそのために何をどこまで譲歩できるのか。交渉相手から信用してもらえるか。「最後の詰め」の場面においては、緻密な判断と粘り強い思考が求められます。細部にこだわることは、大きな仕事の成功につながるんだということを、「0を1にする人」と同じくらい「99を100にできる人」は、不動産デベロッパーにおいて重要な人材だとこれまでのキャリアを通して強く実感しています。

新卒採用で面接官を担当することがあるのですが、その際「人生でもっとも長く続けていることはなんですか?」という質問を好んでよく聞いています。個々人のタイプによりますが、強い想いやこだわりを持って長く続けていることがある方は「99を100にできる」資質を持ち合わせているように思うからです(逆に、多彩な経験が持ち味だという方は、相対的に「0を1にする」才能に恵まれているかもしれません)。
華々しい経験はなくとも構いません。たとえ小さなことであってもいい。何か強い想いやこだわりを大切にしてきたことのある方は、ヒューリックで活躍できる素質をお持ちなのだと、私は考えています。

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