Progress History ヒューリックの歴史

70年近い歴史のなかで、挑戦と成長を
繰り返してきたヒューリック。
会社の変遷とともに、どのような哲学や文化を
育んできたのかをご紹介します。

金融ビジネスから生まれた
新たな萌芽。

ヒューリックの創業は1957年。富士銀行(現みずほ銀行)の店舗ビルを中心に不動産の保有・管理を行う企業として創業しました。当時ヒューリックの本社でもあった日本橋富士ビルの区分所有を皮切りに、1960年代末には10棟を超えるビルを保有。その後も銀座富士ビル(現ヒューリック銀座ビル)や、青山富士ビル(現ヒューリック青山ビル)なども竣工し、更なる事業拡大を図っていきました。

Philosophy: プロフェッショナルであれ

1990年に刊行されたヒューリックの社内報の創刊号には、当時社長だった川上のこんな言葉が掲載されています。「激しい競争の中で生き残っていくためには、私達一人一人が、新しい未来を切り拓いていく理想を胸に、努力を重ねていくことが必要である。」当時も今も、ヒューリックは少数精鋭。一人一人がたいへん大きな意味を持つからこそ、各個人がプロフェッショナルの意識を持って働くことが常に求められています。

1957〜

第二の創業。
HULICの幕開け。

2007年に50周年を迎えたヒューリック。その大きな変わり目とも言えるタイミングの前年に社長に就任したのが、現会長の西浦です。西浦は社長就任当時「新しい会社をつくっていく気持ちで経営を行なっていく」と語り、経営を抜本的に改革。また、社内外への意識改革周知を行うために、Human、Life、Createという3つの言葉を組み合わせた「HULIC」という現在の社名へ変更。ヒューリックにとって、大きな変革期を迎えた年でもありました。

Philosophy: 変革とスピード

西浦は、「変革とスピード」をテーマに、あらゆる経営改革に取り組みました。例えば、物件購入の際には、予め提案書に目を通し、最低限の打ち合わせ時間で購入の方針を決めるようにする。スピード感のある意思決定を行うために、各現場・各個人に裁量を持たせて社内体制を強化する。そういった抜本的な取り組みが、今日まで続くヒューリックのDNAの源泉となっています。

2007〜
HUMAN LIFE CREATE

東証一部上場。

2008年11月、ヒューリックは東証一部へ上場。当時、非上場企業から東証一部への直接上場は珍しい中、ヒューリックは最短期間で上場を実現させました。そして、上場と同時に策定されたのが「10年後のヒューリック」に向けた長期の事業戦略です。この事業戦略では、当時保有していた不動産の賃貸収益に加え、新規投資や新規事業による収益増大を図る方針が策定されました。

Philosophy: 選択と集中

ヒューリックが「市場競争力と成長性を備えた企業」を目指していく上で重視したのは、不動産ポートフォリオの拡充です。具体的には、長期的に収益効率の高い物件を取得するため、「立地重視」の物件選びを基準とし、都心・駅近の物件に集中投資し建替・開発を行うという戦略を選択。その結果、市場平均を大きく下回る空室率を維持しており、非常に高い利益率を実現することができました。

2008〜

吸収合併で、更なる飛躍へ。

収益性の高い物件を多く保有してきたヒューリックですが、2008年に起きたリーマンショックによる急激な市況の変化を機に、より強固な事業基盤を獲得する必要に迫られました。そこで、市況変動の影響を最小限に抑えつつ、利益成長を図るために、ヒューリックが打ち出している「都心・駅近」物件を多く保有している千秋商事と芙蓉総合開発の吸収合併を実行。その結果、経常利益は年間で約20億円増加し、純資産額は1000億円を突破。ヒューリックの大きな飛躍を実現させる合併となりました。

Philosophy: 半歩先を読む

市場環境の変化への対応戦略として打ち出された吸収合併に加え、より一層の成長を図るため、新たな収益の柱としてホテル事業、不動産投資運用事業(J・リートへの参入)といった新規事業をスタート。2011年にはホテルの経営・運営を行う子会社であるヒューリックホテルマネジメント株式会社を設立するなど、常に社会のニーズを捉えながら、時代の半歩先を行く戦略に取り組んできました。

2010〜

2029年を見据えた経営。

2021年、コロナ禍の厳しい事業環境が続くなかでも過去最高益を達成。感染症拡大前の2020年初頭に策定した中長期経営計画を上回る結果を出しています。この中長期経営計画では、既存事業の強化に加え、新規事業の創出、サステナビリティを重視した経営の強化などを基本戦略とするほか、2029年までに1800億円の経常利益を目指しています。ヒューリックの企業理念である「安心と信頼に満ちた社会」の実現のため、これまで培ってきたフィロソフィーを生かし、更なる経営拡大を図っていきます。

Philosophy: &の経営

「ベンチャー企業のような挑戦心」と、「大企業のような安定性」の両立もヒューリックの強み。一見すると、背反しているように見える課題に対しても、どちらかを取るのではなく、両方を貪欲に追求する「&の経営」を目指しています。利益の最大化とともに、環境や社会への貢献を実現すること。重要な経営課題に対しては、全て解決できるよう取り組むこと。それがヒューリックの考える、あるべき経営の姿です。

2020〜
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